一・時・庵

長野県伊那市手良

木造2階建て

延床面積 46.92㎡(14.16坪)

家族構成   2人

建築雑誌「信州の建築家とつくる家」2011年発刊 掲載

 

設計のポイント

 伊那谷によくみられる土蔵、母屋の道向かいに取り残された、朽ち果てそうな土蔵。

このまま放っておいても崩れ果てるだけ、おじいさんが苦労して建てた土蔵、生前中に仕上げに漆喰で仕上げることもできなかった土蔵。何とか活用できないか。と依頼が来た。

 限られた予算の中で再生しなければならない。外観はこのまま、漆喰塗りで真っ白な土蔵も良いけれど、下塗りのまま、ここに建っている風情を残すことも景観からも良いことだと思う。その代わり、室内をガラリと変えてドラマチックな空間にするこにした。1階はご主人のオ-ディオル-ム、2階は奥様の趣味のアトリエ。母屋は立派なお住まいがあるけれど、日常生活から、ほんの一時、脱出できる空間が欲しい。という要望。別荘は持てないけれど心休まる一時が持てれば最高。「一・時・庵」と名を付けた。


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