下川手の家-1

長野県伊那市美篶下川手

木造2階建て

延床面積 239.57㎡(72.32坪)

家族構成   3人

『下川手の家』 雑誌「KURA」2011年4月号 掲載作品

 

設計のポイント

 伊那谷らしい農家建築です。この家も70坪を越える立派な古民家です。あまりにも大きく、予算を考えると完全再生は困難です。やはり、主に生活している空間を優先して再生することになった。この家はもともと、この地に建てられて物でなく移築したものだと聞いた。この地に建設して約120年経っているそうだ。従って新築当時の時代は不明である。大黒柱はケヤキ材で45cm角の立派な材である。これが昭和の改修の際、ベニヤ板で囲われ隠れていた。今回の改修で表に表すべき材料と思った。大黒柱は見栄えだけの物でない。家の要である。こんな家に住まわれている方は素晴らしい財産を引き次いでおり、うらやましい。この家も息子が「俺が引き継ぐ。」と言ってくれたので親父さんが頑張った。立派な息子で感動した。だから、頑張って設計しちゃうんですよね。家族の笑顔が見える設計はやめられない。


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